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院長のブログ

フッ素⼊り⻭磨剤の使⽤法について

フッ素⼊り⻭磨剤で⻭を磨くことは、ムシ⻭を予防する上で⽋かせませんが、より効果を⾼めるために推奨される利⽤⽅法が、4学会合同で発表されましたので紹介します。

●⼦供が使⽤する⻭磨き粉の推奨フッ素濃度が⾼くなりました。

年齢に応じた推奨フッ素濃度と使⽤量は、下の表を確認してください。
6歳以上は⼤⼈と同じフッ素濃度の⻭磨き粉と使⽤量になります

●⻭ブラシ後は、吐き出しのみでうがいをしないのが基本です。

うがいする場合は少量の⽔で1回のみ⾏ってください。
3歳未満の⼦供の場合は、⻭磨き後吐き出しなしで⼤丈夫ですが、気になる場合はティッシュなどで⻭を軽く拭き取ってください。

●就寝前を含めて1⽇2回はフッ素⼊りの⻭磨剤で⻭磨きを⾏ってください。

全年齢層において⻭磨剤の使⽤に加えて、フッ素洗⼝(フッ素によるうがい)を取り⼊れることをお勧めします。
特に中⾼年に多い⻭根のムシ⻭は多発や再発を繰り返すことが多く、治療が困難になることがあります。

う蝕予防のためのフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法

2023年版:日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会

⚫ 乳歯が生え始めたら、ガーゼやコットンを使っておロのケアの練習を始める。歯ブラシに慣れてきたら、歯ブラシを用いた保護者による歯みがきを開始する。
⚫ 子どもが誤って歯磨剤のチューブごと食べるなど大量に飲み込まないように注意する。
⚫ 要介護者で嚥下障害を認める場合、ブラッシング時に唾液や歯磨剤を誤嚥する可能性もあるので、ガーゼ等による吸水や吸引器を併用するのもよい。また,歯磨剤のために食渣等の視認性が低下するような場合は、除去してからブラッシングを行う。またブラッシングの回数も状況に応じて考慮する。
⚫ 水道水フロリデーションなどのフッ化物全身応用が利用できない日本では、歯磨剤に加えフッ化物洗口やフッ化物歯面塗布の組合せも重要である。
⚫ どの年齢でも、歯みがきについて歯科医師等の指導を受けるのが望ましい。
※1:写真の歯ブラシの植毛部の長さは約2cm である。
※2:歯科医師の指示によりう蝕のリスクが高いこどもに対して、1,000ppmF を超える高濃度のフッ化物配合歯磨剤を使用することもある。

使用量について

①米粒程度(1~2mm程度)

②グリーンピース程度(5mm 程度)

③歯ブラシ全体(1.5cm~2cm 程度)

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